中学生の娘についてです。真面目に学校には通っていますが、自分から「これがやりたい」「こうなりたい」という意欲が全く見えません。指示された宿題はこなしますが、それ以上の工夫や興味を持つ様子がなく、親としては将来、指示待ち人間になってしまうのではないかと心配です。どうすれば自分の意思で動ける子になるのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
中学生という時期は、学校、部活、塾、友人関係……と、実は大人が想像する以上にタスクに追われています。指示されたことを完璧にこなすだけで、彼女の「エネルギー残量」はゼロに近いのかもしれません。 まずは「サボらずやっている」という土台を認めてあげるところから、母の視点を変えてみませんか?
主体性というのは、誰かに言われて湧き出るものではありません。
「宿題やったの?」
「次はどうするの?」
という親の先回りの声かけは、子どもが自分の中から「あ、これやってみたい」という芽を摘んでしまいます。 今の彼女は、いわば「満腹状態」。お腹が空いていない人に「何が食べたい?」と聞いても、「何でもいい」としか返ってこないのと同じです。
それから、恐らくこれが親にとっての一番の難所、「良かれと思って」言ったり、やってあげていることを、あえて「やめる」「修行」です。
ではここで、『やめてみること 3選』をお届けします!
その1
「明日の準備した?」「提出物、出したの?」「課題は?」と声をかけるのを一度やめてみませんか?
実際に学校で困った経験は、彼女が「次はどうすればいいか」と自分事として考えるための貴重なチャンスに必ずなります。
その2
学校から帰ってきた時、「今日はどうだった?」「テスト返ってきた?」と質問攻めにするのをぐっと堪えてみてください。彼女が何かを話し出すまで、あるいは何も話さないままでいることを許容する。彼女の心の中に「自分の言葉」を探すスペースが生まれるはず。
何か相談された時も、即座に「こうすればいいじゃない?」と解決策を提示していませんか? 中学生は誰も親に解決してもらおうなんて思っていません。
「へえ、それで?」と聞き返すだけで十分。お子さんが自分の気持ちを絞り出して、整理するための壁打ちの相手になることが最高の話したい相手なんです。
その3
デバイスやスマホ問題!
「いつまで見てるの!」と詰め寄るのも、一度緩めてみましょう。ダラダラ見ている自分に一番嫌気がさしているのは、実は本人です。「あなたなら自分で切り替えられると信じてるよ」という無言のプレッシャー(笑)……いえ、「信頼」を貫く。これは親にとって一番過酷な修行ですが、その信頼こそが彼女の自律心を育てます。
実はね、お母さん、
子ども自身が「提出物をちゃんと出さなきゃ」「スマホをこれ以上見ちゃダメだ」って、世界で一番分かっているんです。 正しいことを頭では理解して、苦しんでいる。そんなギリギリの状態のときに、親から「正論」を被せられると、パンパンに膨らんだ心の風船がパチンとはじけてしまうかもしれません。
今は彼女の「凪(なぎ)」の時間を、一緒に楽しんでみませんか?
「将来のために」と今を急かすより、「今日、何が楽しかった?」と、成果とは無関係な会話を積み重ねること。
スマホのOSアップデート中に電源を切ると良くないように、彼女も今、自分自身の内面を最新版に更新している真っ最中です。
終わるまで、美味しいお茶でも飲んでゆっくり待ってみませんか?その「待つ」という愛情こそが、いつか彼女が自分の足で一歩踏み出す時の、一番強いエネルギーになって、あっという間に立派に巣立っていきますよ。
一緒に過ごせる残り少ない日々を楽しんで下さいね。
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