自主性を尊重したい!口出しせずに見守る親の関わり方

お悩み相談室
いつも拝見しています。小学5年生の娘がいます。最近、何でも自分でやりたがるのですが、見ていると失敗ばかりで、ついつい口を出してしまいます。このまま見守っていいのか、それとも手伝ってあげるべきなのか、線引きが分からなくなってしまいました。どのように関わっていくのが良いのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。

長年教育の現場に携わってきた私自身の経験から言いますと、小学5年生という時期は、親にとっても子にとっても、とてもバランスを取るのが難しい年頃だと感じています。この時期を乗り越えられた多くの親御さんが、「魔の小5」と口にするほど、葛藤が多い時期なのかもしれません。

しかし、これは決して悪いことではありません。自我が大きく成長している証拠です。お子さんは、失敗を繰り返しながら、自分の力で「できること」を増やそうとしているのです。

では、どのように見守ればよいのでしょうか。

相談には耳を傾け、手も口も出さない

これはとても勇気のいることですが、ご相談やお話にはじっくりと耳を傾けながらも、アドバイスをしたり、手伝ったりすることはぐっと堪えてみるのが良いかもしれません。

親がアドバイスと思っていることも、子どもからすると指示と感じることも多いのも事実。

「本当に大丈夫?」と心配になる瞬間がたくさんあるかと思います。しかし、この時期の親の過度な介入は、お子さんの主体性を損ない、かえって心の距離を生むことにもつながりかねません。お子さんは、「自分でやりたい」という気持ちと、「うまくいかない」という葛藤の中で、自分なりの答えを見つけようと必死になっています。

必ず「雲が晴れる日」が来る

この時期の試行錯誤は、必ず終わりを迎えます。しかも、意外とあっという間に、お子さんが大きく成長した姿を見せてくれるはずです。その時が来るまで、「言いたいことは、明日言え」という心持ちで、おおらかに見守ってみてはいかがでしょうか。

「いつか子ども側の聞く耳が整う時が来る」と信じて、待つ姿勢が大切です。子育てには、日々のタスクを次々とこなしていくような「ToDoリスト型」の考え方は馴染まないのかもしれませんね。

「まあ、いっか」と肩の力を抜いてみることが、互いにとって良い結果をもたらすこともあります。

小学校という場所は、子どもたちが安心して失敗を経験できる、言わば「失敗の練習場」です。多くのプロである教育者が見守ってくれているこの時期に、たくさん失敗をすることこそが、お子さんの人生にとって大きな財産となるはずです。

お子さんが、たくさんの失敗を乗り越え、自分らしい道を見つけていけるよう、温かく見守ってあげれると良いですね。

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