音楽が織りなす、世界共通のコミュニケーション
音楽は言葉や文化、そして時代を超えて、人々の心を繋ぐコミュニケーションツールです。
関西国際学園ミュージックスクールは、音楽を単なる「習い事」としてではなく、世界中の人々と心を通わせるための、もう一つの「言語」として捉えています。楽譜を読み、音を奏でることは、異なる歴史や背景を持つ人々と、感情を共有し、共感し合うための素晴らしいツールです。
この教育理念は、当学園が目指す「日英バイリンガルの探究学習を通して、国際社会に貢献するリーダーの育成」という目標と深く結びついています。音楽を学ぶことは、自分とは異なる文化や視点を持つ他者への「共感(Empathy)」や「尊敬(Respect)」を育む第一歩となるのです。
ヴァイオリンの「合奏」が育む、未来のリーダーシップ
関西国際学園のミュージックスクールの特長の一つが、ヴァイオリン発表会での合奏です。一人で演奏する技術を磨きながらも、仲間と協力して一つの音楽を創り上げる体験は、子どもたちの「行為主体性(Agency)」や「協調性」を大きく育みます。
全員が同じ楽譜を見ながらも、音色やリズムを合わせ、互いの音を聴き合う。そして一つの美しいハーモニーを完成させる。この共同作業は、将来、多様な人々をまとめ、チームでプロジェクトを成功に導くためのリーダーシップの基礎となります。
定期的に開催される発表会では、子どもたちが心を一つにして演奏する姿は、保護者の皆様に深い感動を与えています。
幼少期から音楽や楽器に触れるメリット
1. 脳を育み、探究心と知的好奇心を刺激する
音楽、特にヴァイオリンやピアノの演奏は、右脳と左脳を同時に、かつ複雑に使う究極の「脳のトレーニング」です。多くの研究が示すように、両手の異なる動きは、集中力や問題解決能力、さらにはIQ(知能指数)といった認知能力を高めることが分かっています。この力は、国際バカロレア校が重視する「知的好奇心」を刺激し、探究学習をさらに深める土台となります。
2. 非認知能力を養い、「生きる力」を育む
私たちのミュージックスクールは、楽譜を読み、音を聴き、指を動かすという一連のプロセスを通して、「ワーキングメモリ」を鍛えます。ワーキングメモリとは、情報を一時的に記憶し、適切に活用する能力のこと。この能力は、課題解決力や社会性、そして創造性といった「人間性知能(HQ)」と深く相関しています。人生を豊かに生き抜くための非認知能力は、机に向かう勉強だけでは養えません。楽器を通して培われる「生きる力」は、子どもたちがどんな社会でも活躍する基盤となります。
3. 英語学習にも活きる、繊細な「音の耳」を育てる
音楽を学ぶことは、音の周波数やリズム、和音といった複雑な音の構造を聴き分ける能力を養います。この「聴覚の鋭敏さ」は、外国語の細かな音の違いを聞き取る力に直結し、日英バイリンガル教育をサポートします。当校の強みである探究学習とバイリンガル教育を、音楽教育がさらに加速させます。
4. 運動能力と社会性を高め、自律的な「行為主体性」を育む
楽器演奏は、楽譜を読む視覚、鍵盤や弦を操る運動機能、そして音を聴く聴覚を統合する高度な身体活動です。この複雑な動きは、脳内の神経回路を強化し、運動能力の向上にもつながります。また、仲間との合奏は、協力や協調性、達成感を育み、自ら考えて行動する「行為主体性(Agency)」を養います。
5. 表現力を磨き、自己肯定感を育む
楽譜の通りに弾くだけではなく、自分の感情や思いを音色に込めて表現する力を育みます。音楽は、言葉だけでは伝えきれない豊かな感情を表現する手段です。この表現力は、子どもたちの自己肯定感を高め、人生をより豊かにする力となります。
ミュージックスクール概要
| 内容 | 専任の講師が付く30分間の個人レッスン *授業終了後の15:30~18:00までの間 |
| 対象 | 当園在園の幼稚園、初等部、中高等部の生徒 |
| 楽器 | ヴァイオリン または ピアノ |
| 回数 | 週1回(年間36回) |
発表の場
日頃の成果を発揮できる場として、入園式での合奏、発表会、ウィンターセレブレーションと、年間で3回設けています。
レッスン内容
ヴァイオリン
美しい音色と、芸術的なフォルムを持つヴァイオリンは、和音やビブラートで表現豊かに演奏ができます。お友達や先生、プロの奏者と合奏をする機会もあり、みんなで協力して演奏する素晴らしさも学べます。