小学1年生の息子さんの、まさに「なんで?」「見て見て!」が止まらない時期。そして、つい「早く宿題をしなさい!」と言ってしまうお気持ち、本当によくわかります。
私自身も同じようなことを何度も繰り返していました。今になって振り返ると、もう少し心に余裕を持って、ユーモアのある言葉をかけられていたらよかったな、なんて反省することばかりです。
今回は、そんな親御さんのお気持ちに寄り添いながら、家庭で子どもの探究心を育むためのヒントを3つの視点からお話ししてみようと思います。
1. 探究は、特別なことではなく「日常」の楽しみ
「家庭で探究学習を!」と聞くと、夏休みの自由研究のように、何か大がかりなことをしなければいけないと感じてしまうかもしれません。でも、探究とは、わざわざするものではなく、気づいたら夢中になっていたり、「もっと知りたい!」と心が動いたりする、身近なひらめきのことだと私は考えています。
大切なのは、その小さなひらめきを見逃さずに、一緒に楽しんであげること。お子さんの「しょうもない」と感じてしまうような探究を、親御さんも心から楽しめるようになったら、それは最高に幸せなことですよね。
私自身の話で恐縮ですが、娘がYouTubeの影響でスライム作りに夢中になった時期がありました。1年近くかけて、どうすれば質の高いオリジナルスライムが作れるのか、どうすれば写真映えするのか、親子でとことん研究したものです。その後も、イラスト制作、メイク、文房具など、興味は次々と移り変わりましたが、中学生になった今でも、ストレートアイロンで理想の前髪を作る特訓を一緒に行ったりしています。最近は親子でMrs. GREEN APPLEに夢中です。
お子さんが自由に遊び、夢中になれる時間と空間を用意してあげること。それが、探究の第一歩になるのかもしれません。YouTubeも、探究心を刺激してくれる素晴らしい相棒になりますよ。
2. 親が夢中になる姿を見せる
「子は親の鏡」と言われますが、親御さんが心から何かを楽しんでいる姿は、きっとお子さんの探究心という心の土壌を豊かにしてくれるはずです。
私自身、ミュージカルとタイが大好きで、娘が幼い頃から、本人の意思とは関係なく(笑)、たくさん一緒に楽しんできました。
私の好きなYouTubeチャンネルを親子で一緒に見ることもあります。大人が夢中になっている姿を見せること。それは、子どもたちに「探究って楽しいことなんだ」というメッセージを伝える、最良の方法ではないでしょうか。
3. 失敗を歓迎し、嫌な経験を称賛する
お子さんが何かをなくしたり、忘れてしまったり、毎日小さな失敗はつきものですよね。
そんなとき、「なんで?!」と責めるのではなく、「どうしてだろうね?」と笑って一緒に解決策を考えてあげる。そうすると、子どもたちは「失敗しても大丈夫なんだ」と勇気を持つことができ、それが探究心の揺るぎない土台になります。
頭ではわかっていても、現実はなかなか難しいものです。そんなときは、自分を責めずに、「ちょっと言いすぎちゃったな」と思ったら、素直に謝ってみるのも良いかもしれません。大人にとって、謝ることは少し勇気がいりますが、意外なことに子どもたちはあっさりと「いいよ」と言ってくれる心の広い素敵な生き物ですよ。
最後に、探究学習の意義は、答えのない問いに向き合う中で、さまざまな可能性を認め合い、誰もが受け入れられ、認められる経験ができることにあると私は感じています。
結論として、家庭でできる探究学習とは、お子さんの360度すべてを、具体的に、そしてあたたかく認めてあげることなのかもしれません。
子育てとは、まさに壮大で幸せな探究学習そのものなのでしょうね。