声
VOICE
 
  • 「どうしてもKIAに通いたい」自ら転校を希望した娘

    「どうしてもKIAに通いたい」と娘が言い出したのは4年前の春でした。当時、KIAが東大阪から神戸に移った頃でした。娘はさくらインターナショナルスクールを卒園した後、通学や次女がまだ小さかったため神戸の公立小学校へ通っていました。そして、2歳年下の弟がKIA初等部に入学しわずか1カ月経った頃、当時は公立小で楽しく過ごしていた娘が、「転校したい」と言い出しました。
    卒園後も英語は家庭で英語の本やCDなどで毎日学び、週に二回はアドバンススクールに通うなど継続していましたが、G1になったばかりの弟の授業の様子、宿題の内容、学校の違いなどを幼いながらに感じていたことと、SISでお世話になった大好きな先生がKIAに移られたタイミングだったことも重なり、大好きな先生がいる学校へ行きたい、と自ら転校を希望しました。転校が決まり、G3から4年間お世話になりました。 当時、まだ8歳でしたが自分で大きな決断をしたことは自信にもつながったようで、毎日のびのびと楽しく学校生活を送っていました。

     

    新しい教育にチャレンジするということは、娘と一緒に学び成長していくこと

    しかし、日本の教育しか受けてこなかった私にとって、初めての子育てである長女のKIAでの成長は楽しみでもあり、私の固定観念との戦いでもありました。新しい教育にチャレンジするということは、私の固定観念を拭い去り、私も娘と一緒に学び、成長していく意味だと感じるまでは、戸惑いと不安もありました。その中で信念を持てたのは、この学校では茶話会、コーヒーモーニング、様々な説明会、講演会、子供たちと一緒に楽しめるイベントやPTO活動など保護者にとっても、新しい学びの場が非常にたくさんあるからでした。
    娘の成長を振り返ってみると、娘は昔から皆の前に出るリーダータイプではなく、人との争い事を避ける控えめな性格でしたので、オーディションや順位がつくイベントも多い学園の中で、親の目線から見れば歯がゆく感じることもありましたが、子供達はお互いに、お互いを比べるのではなく、認め合うという意識が自然に根付いていました。

     

    仲間とのコミュニケーション能力は、この学園での最大の学び

    「探究学習って何?」と思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれませんが、PYPの特徴である探究学習を通して、一つの問題を多方面から考える力、リサーチした膨大な情報から取捨選択する力、自分の言葉でまとめる力、他者に伝える力、正解がない問題に対して考え、自分の意見を持つことは、KIA生徒の皆が持っている学びの一つだと思います。
    探究学習のグループワークの際、娘からよく「どうしたら男子がやる気になってくれるかな?」「あの子とあの子の意見がぶつかってぜんぜん進まないからどうしようかな‧‧‧」と、勉強ではなくグループワークの悩みを何度か聞いたことがありました。私はこの後、娘が悩み考え、試行錯誤した様子を見て、この学校で良かった!と再確認しました。それは、誰にでも答えが分かる机上の勉強ではなく、仲間とのコミュニケーション能力、話し方や言葉遣いを考え直し、相手の気持ちを考える思いやりの心、臨機応変な対応力、グループをまとめようとする姿を感じ、大人になってもこんなに難しい人と人との繋がりを小学生が日々の生活の中で自然に気付くなんて!!と大変驚きました。もちろん入学した頃には想像もしていなかった変化ですが、娘にとってはこの学園での最大の学びだったと思います。
    いろいろな国の個性豊かな先生方がおられ、先生方の国の文化や考え方を常に身近に感じたことから視野も広がり、仲間の考えも尊重できる環境だったからこそだと思います。

     

    仲間のサポートに感謝している娘の姿が、とても嬉しく大きく感じた。

    そしてPYPの集大成として何カ月もかけて取り組んだExhibitionは娘だけでなくG6の仲間の成長にもとても感動しました。何カ月もリサーチを続け、最後は連日連夜遅くまで自分の考えをまとめる日々でした。娘は民族差別‧紛争という探究をしていましたが、日々少しずつゴールが見えない泥沼にはまっていくかのような姿が印象的でした(笑)。何十枚もの画用紙に手書きで下書き、清書、色分けをし、写真やデータのコピーなど膨大な時間がかかっていたので、見るに見かねた私は「何故iPadでやらないの?もっと簡単だし時短できるのに。」と聞いたところ、「民族差別や民族紛争って少し重くて怖いイメージもあるし、実際にすごく難しい。だから手書きのポスターやイラストの方がメッセージが伝わりやすいかなと思って、できるだけ自分で書いたものを多くしたいの。」と言っていました。Exhibitionを通して、テーマであるShearing the planet に繋がる自分の意見やメッセージをいかに分かりやすく伝えられるか、それもこの学園で学んだからこそです。
    また、自分の努力だけではなく、担任の先生、メンターの先生をはじめ、何十人もの先生に協力して頂き、仲間のサポートがあったから、と感謝している娘の姿がとても嬉しく大きく感じました。親が子に教えたいことは山ほどありますが、KIAでのこのような経験、環境、仲間は本当に大きな影響で、またこれからも続いていく成長につながっていくのだと思います。

    「笑う門には福来る」という言葉をG4の時から自分の信念だと言っていた娘は、本当に笑顔あふれるKIAでの学校生活を送り、笑顔で卒業しました。 いつも子供達と共に歩み、支え続けてくださった先生方、本当にありがとうございました。