好奇心を刺激して、自分の言葉で表現できる子に

教員インタビュー

先生として最も大切にしていることは?

教えること・知識などと子どもたちが自分で経験して学ぶ環境を持つことのバランス。

教えること=ひらがな・カタカナ・漢字、語彙(日本語英語)、言葉遣い、鉄棒でどうやって前回りをするか、アートの技法(ハサミの使い方やのりの量など)など

自分で経験して学ぶ環境=のりが少なくて剥がれたからもっと塗ろう、友だちとおもちゃをシェアしたら一緒に遊べてもっと楽しい感覚

自分で経験して学ぶ環境を整える、先生としてそれを待つ余裕を持つ、がずっと難しいけれど大切にしている感覚です。

卒園後、どのような人になってほしいですか?

人の気持ちを思いやれる人、想像力のある人
目に見えるものだけで判断するのではなく、「その後どうなるか?」「相手はどう思うか?」など目に見えない部分を考えさせる問いかけを意識しています。

「遊び」から得られることは?

遊び=自分で試行錯誤する感覚を身に付けるチャンス
完璧・正解を求めなくても、「自分が好きならこれでいい・これがいい」を積み重ねてそれが自信になっていく。

例えば、幼稚園で折り紙の折り方を学ぶ場合
その後自由遊びの中でそれを自分のものにしていくつも作ったり、繋げて遊びがどんどん発展していく楽しさから、折り紙が好きになる・得意になって自信が身に付く。教えられただけではそこまでの探究心は芽生えないが、自分で深めたり発展させたりして好奇心が刺激されて楽しみながら好きが深まって、得意・自信に繋がる。「遊び」はあくまで自発的にすることが大切だから、先生はその遊びの最初の取っ掛かりを見つけるために環境を整える役割。

これまでの教員生活で、特にやりがいを感じたことは?

子どもたちが「できた!」と言ってキラキラした笑顔を見れる瞬間にやりがいを感じます。日々生活する中でそのような場面をたくさん見るのですが、長期的にみると日常で起こる小さな成長の積み重ねが大きな成長につながっていて一年を振り返ったときに「本当に大きく成長したな」と子どもたちの変化を近くで向き合いサポートできることに日々やりがいを感じています。

KIAの教育の魅力は何だと思いますか?

「transdisciplinary」=学問分野や専門分野の枠を超えて、複数の分野の知識や視点を統合し、より複雑な問題を解決しようとするアプローチを体現しているところ。

それにより、「自らやってみたい」「聞いて欲しい」思いを育てることで、自然と読み書き能力や話す力・聞く力の向上につながっている点。さらにそれがバイリンガルである点。

他の教員との連携やサポート体制について教えてください。

上司から言われることが絶対、という雰囲気がない。疑問に思うことは直接やチャットでも相手に声を掛けられるので、モヤモヤを抱える機会が少なく、とても風通しが良いと感じる。自分が一年目の時に先輩に温かく声を掛けられ、困ったときは相談できる環境があり、とても働きやすいと感じていたので、今自分が主任になった立場として周りの先生たちに何かを強制したり、相手が委縮したりすることがないように気を付けています。

入園を検討されている保護者の方へ

当園に入園を検討している皆様は早期教育や探究学習・非認知能力を伸ばす教育に関心があると思います。親として子どもに何を与えられるかを考えると思いますが、保育者としては実際に与えるよりも子どもから受け取るものが多いなと感じる日々です。

私たち大人ができることはあくまでサポートであり、ずんずん成長する子どもたちの周りの環境を整え、好奇心を刺激し、困った時悩んだ時には安心して甘えられる基地となることです。親だけではできないこと、保育士だけではできないことが、一緒にならばできると信じています。ぜひこれからの時代を生きる子どもたちの可能性を伸ばし、好きを見つけて、豊かな人間性を育んでいきましょう。

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