今までの中で一番考えた「探究するための質問」

生徒インタビュー

PYPの集大成「エキシビション」テーマを絞るのに苦戦

私が、小学校生活の中で、一番思い出に残っているのは、エキシビションです。 エキシビションは、私が6年間学んで来たPYPの集大成であり、自分の持っている力を使って一つのトピックを探究しその成果を発表するものです。 エキシビションでは、まず何について探究するか決めなければいけません。しかし、私はいきなり苦戦しました。興味のあるトピックが多すぎて、選びきれませんでした。また、一度選んでみても、少し調べ始めるとしっくりこなくて、悩みました。メンターの先生や担任の先生と相談してやっと一つのテーマに決められたのはエキシビション発表のわずか1ヶ月前でした。そこから、リサーチが始まりました。このリサーチの作業は、もっと大変で一番辛い作業でした。良い情報を得るために”Inquiry question”=「探究するための質問」を書き出すのですがこの作業が難しく、私が考えた”Inquiry question”では、なかなか良い情報を得られませんでした。私は、どうすれば私が欲しいと思っている情報を得られるのか、考え続けました。今までの人生の中で一番考えたと思うくらいです。

街頭募金活動を通して学んだこと

エキシビションの中で大切なことの一つがActionです。Actionは「テーマに沿って実際に行う活動」のことです。私のActionは「街頭募金活動」でした。私が街頭募金を選んだのは、私のテーマについてもっと一般の人に知って欲しいと思ったからです。街頭募金をする前は、募金箱を持って、大きな声で自分の考えを伝えれば、私の近くを通りかかった人の多くが私の話に興味を持ち募金してくれると思っていました。1時間の募金活動で、少なくとも15人は募金してくれるだろうと考えていましたが、これは甘い考えだったと思い知りました。通りかかった人はたくさんいましたが、私の事を見向きもしてくれませんでした。むしろ、私の事を避ける人がほとんどで、募金をしてくれた人はたったの3人。それも、私のテーマに興味を持って募金をしてくれた訳ではなく、小学生の私に同情して募金してくれたのだと思います。私はとても悔しく思いました。一方で、全然知らない人の前で一人で大声を出して「募金に協力してください」と言う事はとても怖くて本当に勇気がいる事だったので、それをやり遂げた事は大きな自信になりました。

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