高学年以上におすすめの本
テーマ:「自然科学」
理系?文系?と聞かれたら、私は文系と答えますが、皆さんはどうですか?本好きは文系というイメージが強いですが、iPS細胞の生みの親である山中伸弥教授と、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英教授の対談集『「大発見」の思考法iPS細胞vs.素粒子』で「何においても全ての基本は国語力」とお二人の研究者が言われているように、理科や算数の方が好き、という人も、研究するには言語力が必須です。
身の回りの自然科学について、本を通して考えてみましょう。
先月に引き続き『自然科学』をテーマに、高学年以上にオススメの本をご紹介します。
時間を忘れて『自然科学』の世界に引き込まれてしまう、そんな3冊です。
サビーナ・ラデヴァ著『ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論』
生き物の世界は何百万年という月日をかけてゆっくりと姿を変え「進化」を続けてきました。イギリスの自然科学者、チャールズ・ダーウィンはビーグル号に乗って世界中を巡り、生き物にたくさんの「種(しゅ)」ができた理由を解き明かします。20年もの研究を続け、1859年、ついに『種の起源』という本を出版したのです。生命のサイクルが繰り返されていく限り、私たちは、他の動物や植物とともに、この地球で適応と進化を続けていくでしょう。
世界を大きく変えた『種の起源』を、美しい絵と文章でわかりやすく語り直した科学絵本です。
レイチェル・カーソン 著『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソンは、アメリカの海洋生物学者で作家でした。この本はレイチェルが最後に書いた本です。タイトルの「センス・オブ・ワンダー」は文中で「神秘さや不思議さに目を見はる感性」と訳されています。レイチェル・カーソンは「甥のロジャー」(文中ではそう表記されていますが、実際には姪の息子だったようです)が幼いころから、様々な自然に一緒に触れてきました。この本の中には、植物の名称や自然の美しい描写が数多く登場します。例えば大人が自然への知識を少ししか持っていなかったとしても、子供と一緒に「探検を一緒に楽しむ」「一緒に空を見あげてみる」だけでもいいとレイチェルさんは言います。季節も秋に向かい、アウトドアや自然を楽しむのに最適なシーズンがやってきます。自然の中で過ごす時間を大切にしたいですね。
佐藤 雅彦著『解きたくなる数学』
Eテレでおなじみの「ピタゴラスイッチ」制作メンバーが、これまでにない数学の本を作成。数学が苦手な人も得意な人も、魅力的な写真とグラフィックで表現された23題に夢中になることでしょう!考える楽しさを求める保護者の方にもオススメです。例題:「直方体のチョコレートケーキに、長方形の白いプレートがのっています。ナイフで上から1回だけまっすぐ切って、ケーキもプレートもちょうど半分に切り分けるにはどうしたらよいでしょうか。」プレートはケーキの真ん中にのっているわけではありません。
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