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最近、ニュースでChatGPTが話題になっています。 ChatGPTとは、人工知能(AI)を用いてユーザーが選んだテーマについて書いてくれるチャットボットのことを言います。 学生は、AIが書いた作文を提出できるようになり、また剽窃チェッカーも回避できるため、教育現場では大きな話題となっています。"例えば、ニューヨーク市の公立学校は最近、「生徒の学習に悪影響を及ぼす懸念、コンテンツの安全性や正確性に関する懸念」を理由に、学校のコンピューターやネットワークでのChatGPTのアクセスをブロックした。" ("Don't Ban ChatGPT in Schools. Teach with It.", 2023)。このテクノロジーはまだ新しく、完璧ではありません。しかし時間が経つにつれて性能は良くなっていくことでしょう。
以下はその一例です。
私はまず「教育におけるAIの危険性」をキーワードとして入力しました。
するとCharGPTが作成したのは以下のとおりです。
「AIを教育に利用することには、いくつかの潜在的な危険性がある。ひとつは、AIシステムが不注意に既存の社会的偏見を永続させる可能性があるため、偏った、あるいは不公平な教育経験を生み出す可能性である。さらに、AIシステムが人間の教師に取って代わり、教育経験における個別化や人間同士のつながりが失われることも懸念される。もうひとつの懸念は、学生が問題解決や課題達成のためにテクノロジーに過度に依存することで、AIシステムが批判的思考スキルの低下を招く可能性である。さらには、監視や生徒のコントロールに利用されるなど教育現場でAIが悪用される可能性も指摘されている。」
実際に行ったエビデンスの画像:
学校としてどのようにアプローチしていくかを検討しました。AIによる文章作成は素晴らしいですが、教師としては生徒たちの文体を知っているので、その変化に気づくことができるはずです。 生徒は一旦学校を出ればChatGPTにアクセスできるので、学校で禁止するわけにもいきません。私たちにできることは、このテクノロジーについて生徒と話し合い、最終的な結果ではなく、ツールとして適切に使用する方法を教えることです。これは、生徒がリサーチに関して学ぶときに、ウィキペディアを主な情報源としてではなく、出発点として使用するように指導するのと似ています。なぜならウィキペディアは誰でも編集することができ、文章も必ずしも正確ではないからです。 このように、ChatGPTは生徒たちにとって利用できるツールの一つですが、決して最終結果であってはならないのです。
参考文献
Don’t Ban ChatGPT in Schools. Teach With It. (2023). The New York Times. https://www.nytimes.com/2023/01/12/technology/chatgpt-schools-teachers.html