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ICT Article

デジタルライフのバランスを取る


デジタルライフとのバランスをどう取るかについて焦点を当てていきます。お子さんだけに焦点を当てるのではなく、家族全体のこととして考えていきます。

Common Sense Mediaは、デジタル・ウェルビーイングを推進し、子どもたちが安全にオンラインを利用するための方法について調査を行っています。  そのうちの1つが「スクリーンタイム」であり、スクリーンタイムを次の4つの主要なカテゴリーに分類しています。

受動的:何も考えずにだらだらしながら動画や番組を見る、スクロールする
インタラクティブ:ゲームをする、問題の解決のための利用
コミュニケーション:ビデオチャットやSNSの利用
コンテンツの作成:デジタルアートや音楽の作成、コーディング

それぞれのカテゴリーには、明らかに多くの違いがあります。これらも大事ですが、子どもたちの健全な成長には、スクリーンから解放された環境で充実した時間を過ごすことが大切です。そのためのヒントがこちらです。

テレビを見ているとき、ビデオゲームをしているとき、ネットをしているとき、そしてそのあとお子さんがどのような行動をとるか注意してみてください。次のようであれば心配する必要はありません。

  • 年齢相応の良質なコンテンツを使っている
  • 積極的な態度を示す

スクリーンタイムは、睡眠、家族・友人とのつながり、外での時間など、生活の他の部分とバランスを取ることが大切です。
(https://www.commonsense.org/education/family-tips/k-5-media-balance-and-well-being).

お子さんがデバイスを使いたいと言ったとき、何に取り組んでいるのかを知っておくと良いです。

例えば、Youtubeの動画を見る場合、時間を消費するような受動的な使い方なのか、それとも何かを作り出すことを学ぶために見るのか。詳しく聞いてみることは、お子さんがデバイスをどのように使っているかを理解する良い方法です。 iPadやスイッチ、その他のデバイスでゲームをすることで、多くのスキルを学ぶことができますが、その内容が年齢に適しているかどうかを確認することは非常に重要です。

フォートナイトは子供たちの間で人気のあるゲームで、日本では中学校のeスポーツ大会の一つにもなっています。ただし、このゲームは12歳以上が対象ですが、シューティングゲームという要素だけでなく、オンラインいじめや大人と子どものチャット、個人情報の共有などを可能にするチャット機能が大きな懸念材料となっています。もし、お子さんに年長者向けのゲームをプレイさせる場合は、お子さんをしっかり見守ってあげてください。また、お子様とゲームについて話すことが難しい場合は、ゲーム内のチャットをすべて禁止するペアレンタル機能を設定しておきましょう。

Common Sense Mediaは、学生向けて以下の5つを推奨しています。

  1. スクリーンを見ない時間帯を作る
    寝室や勉強の時間、食卓でのスクリーンの利用を制限して、子どもたちがデバイスから離れることができるようにしましょう。
     
  2. ペアレンタルコントロール機能を使う
    家族にとって適切なコンテンツ制限を設定する。健全なメディア利用習慣について話し合うとともに、家族で利用しているアプリやプラットフォームが提供するコンテンツのフィルタリング、プライバシー設定、時間制限などの機能を利用して、メディアへのアクセスや露出を管理することができます。
     
  3. 家族のルールを明確にする
    どのようなメディアやデバイスを使ってもよいのか、またいつ使ってもよいのか、家族で決めておきましょう。家族で計画を立てると、全員が同じ認識を持つことができます。
     
  4. 一緒に見て、一緒に遊ぶ
    お子さんと一緒に楽しめるような、質の高い、年齢に合ったメディアを選びましょう。commonsensemedia.orgで、番組や ゲームなどを探すことができます。
     
  5. 子供たちが健康的な行動をとれるようにする
    デバイス使用時もそうでないときも、こころとからだの状態について話し合うことを実践してみましょう。

家族のルールを変更する場合、保護者の皆さまもそのルールに含まれることにご注意ください。もし私たちが子どもに「食卓にデバイスを置くな」と言うのであれば、親も同じルールを持つべきです。 子供たちには一貫性が必要です。どう行動すべきかを理解するために、子どもたちは身近な大人を見ています。子供と大人とでは成熟度が違うので、制限時間は同じでなくてもかまいません。 

新しいルールができると、子どもたちは慣れるまで時間がかかるので、かんしゃくを起こしたり、文句を言ったりすることもあるでしょう。しかし、家族で決めたルールに一貫性を持って取り組むようにしてください。長い道のりに感じるかもしれませんが、長い目で見れば、家族全員にとって良い結果をもたらすことでしょう。

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