平成23年12月 食育に関する茶話会を行いました
平成23年12月に食育に関する茶話会を行いました。
栄養士、調理師、マクロビオティック講師、中医薬栄養士、長年料理指導に従事されている島田弘子先生にお越しいただき、食育に関する講義を保護者の方を対象に行って頂きました。
当日は野菜のスープの実演と小豆玄米おにぎりの試食も行われました。


また食事をすべて急に変えることは難しいため、まずは調味料からということで、調味料をいくつかご紹介頂きました。
食を通して根気あるねばりある子供を育てよう!
戦後60年あまりの短い期間で、私たち日本人の食生活・食文化は他国に類がないほど大きく変化しました。医学の進歩でその寿命は延びたもののガン・糖尿病・脳卒中などの生活習慣病の患者数は年々増加し続けています。そしていま、子供たちの体質や生理(からだの働き)が驚く速さで変化しています。これは、時代と共に食の在り方が大幅に変化してきた事にも大きな原因があると思われます。飽食の時代、ただ空腹を満たす為だけの「乱食」を改め、私たちの先祖が代々連綿と受け継いできた「秩序ある食の在り方」を、いまいちど見直し即実行せねばならないと危機感を感じています。
丈夫で長持ちする家を建てようとするとき、基礎・土台づくりが最も重要です。子供たちのからだも同じで、成長期というとても大切な時期の「食の在り方」がその子の未来を左右すると言ってもいいでしょう。
揺ぎない精神は揺ぎない身体から
子供たちに、身体(血液・細胞・骨・皮膚‥)をつくり命を育む「食」の大切さを伝え、自分に必要な物は自分で選びとれるように正しい食習慣を身につけさせ、心も強く健康に自立し未来に向かって大きく羽ばたける力をつけてあげるのが親の務めだと思います。
より健康に幸せになるための食の在り方 五大原則
- 一、身土不二(しんどふじ)
- 体と環境はひとつであるということ。元来、その土地その土地の中ですべてが循環していました。温暖気候の日本にあった食べ方が基本となります。
- 二、一物全体(いちぶつぜんたい)
- 野菜は皮も葉も全体でバランスがとれているひとつの命であるという考え方。魚も丸ごと一尾いただける大きさの物を、根菜も皮ごといただく。蒔けば芽の出る生命ある米(玄米)は理想の栄養バランスです。
- 三、旬のものをいただく
- 自然は、夏は身体を冷やす物を、冬には暖めるものを与えてくれます。その季節に適した最高のバランスの食品をいただくこと。旬を常に意識しましょう。
- 四、穀物菜食
- 歯の形から見た場合、人間という動物に適した食性は 穀物:野菜海藻:肉(含む魚) が 5:2:1 の割合であり、腸の長さ・消化酵素の分泌からみても穀物を中心とした菜食に適したものになっています。(ただし玄米でない場合は5:4:1とします。(栄養価が変わるため))
- 五、正しい食べ方
- よく噛む(正しく消化吸収されること)。 腹八分目(量は質を変える)。 調味料(塩・味噌・醤油)は伝統天然醸造されたものを使う。 すべてへの感謝の気持ち。
白砂糖の怖さ
糖質は脳のエネルギーとしても大切の栄養素ですが、近年白砂糖の過剰な量の摂取により身体を蝕まれ健康を害う人が増え、特に子供たちに与える害が欧米でも大きな問題になっています。私たち大人がしっかりと理解し、子供たちを守らなければその子の将来を狂わせるといっても過言ではありません。甘味は習慣が大きく作用します。適量を厳守するためにもお料理にはなるべく砂糖の使用を控え、甘味菓子などの間食も節度を持つよう心がけましょう。
肥満や虫歯などのほか、怖いのは精神への影響と低血糖症です。
疲れやすい 便秘 頭痛 集中力に欠ける 免疫力の低下(風邪をひきやすい・化膿しやすい) イライラ(精神不安定) キレやすい 貧血 などなど。
またアトピーや喘息の症状は子供の砂糖の摂取を止めるだけで90%は改善すると言われます。
意外と知られていない白砂糖の三大特徴もぜひとも覚えて周りの方に伝えていただきたいです。
① 潜在性 すぐには身体に変化は出ずゆっくり知らないうちに蝕まれる。
② 増量性 甘味の感覚が麻痺、量がどんどん増えていく。
③ 習慣性 欲しくて止められなくなる。
これらはもちろん大人にも共通します。知らぬ間に常習化している場合は意識して先ずは絶つことです。ごはんや芋やかぼちゃなどの自然の甘味に慣れるとさほど欲しくはなくります。
添加物 経皮毒 環境汚染
現代には避けられない軽視できない大きな問題です。自らもしっかりと正しい知識を身につけできる限り避けるようにして、より自然に近い物を選ぶと同時に体内毒素を正しく排泄できるようなからだづくりも大切です。
食べ物を食べる事ばかりでなく、今の時代どれだけ減らしどれだけ正しく外に出せるかが大変重要です。そのためにも、近年の研究により血液も造られることがわかった腸内の環境をいかに整えられるかが大きなポイントです。
日本の伝統食 食文化
味噌 しょうゆ 納豆 漬物 は発酵菌・乳酸菌が腸内細菌を整えて免疫力の向上にも効果があります。 その他うめぼし・たくあんなど日本特有の薬になる伝統食品も忘れず見直していただきたいです。 日本の伝統的な食文化は他に類のない崇高な素晴らしいもの。いろいろな角度から世界中で近年注目されています。
私たちは、この世界に誇れるアイデンティティーを決して忘れずに子供たちに伝えて行かなければなりません。自国の誇れる文化を身につけ初めて本当の意味でのグローバルな国際関係がつくり上げられるのではないかと切に感じます。
どう食べるか=どう生きるか
小さな頃の習慣はひとりひとりの感覚(五感)と価値観の基となるといわれます。そういう意味でも台所を担う母親の役割は大変重要です。
毎日の食生活・食習慣を見直すきっかけとなればうれしいです。
平成23年12月7日、8日
島 田 弘 子

















